Robloxに将来性はある?企業がビジネス活用する際のポイントとは?

公開日
2026.06.02
更新日
2026.07.31

“Roblox”というプラットフォームを、マーケティングの場として活用している企業が増えていることをご存じでしょうか?

NIKEやGUCCIなどの有名ファッションブランドも参入しており、これからの時代の宣伝方法として定着しつつあります。

この変化に取り残されないためにも、Robloxの概要やその将来性について、本記事の内容を通して把握していきましょう。

Roblox(ロブロックス)とは?

Roblox(ロブロックス)とは、世界中のユーザーが制作したゲームを遊べるメタバースゲームプラットフォームです。

アクションやパズル、シミュレーション、RPG、FPSなど、さまざまなジャンルのゲームを基本無料でプレイできます。

またRoblox Studioというツールを利用すれば、ご自身でゲームを制作して公開することも可能です。

Roblox Studio内にはテンプレートが用意されているので、プログラミングやデザインのスキルがなくとも、オリジナルゲームを簡単に作れます。

このように、投稿されたコンテンツを楽しめるだけではなく、クリエイター側にもなれるという点から、“YouTubeのゲーム版”と評されることもあります。

Robloxでは何ができる?

Robloxのゲームはほかのユーザーと一緒に遊ぶことが可能で、ゲーム内でチャットをしたり会話したりできます。

顔を知っている友人とはもちろん、世界中の人とつながって交流を深められます。

また、ゲーム内の“アバター”に着せる服やアクセサリーをカスタマイズして、自分だけのファッションを楽しむことも可能です。

カスタマイズに使えるアイテムには、ユーザーが制作したものから有名なファッションブランドが手がけるものまであり、まさに多種多様です。

Robloxの現状

若年層を中心に人気が広まり始めたRobloxですが、今や年齢層を問わず世界中で人気を集めています。

2025年には、1日あたりの平均アクティブユーザー数が前年から69%も増加し、約1億4,400万人となりました。

また売上高も前年比で43%増加しており、その額はおよそ14億1,500万ドルにものぼります。

Robloxの成長は日本国内でも顕著で、2022年第4四半期から2024年第4四半期の2年間で、日本のデイリーアクティブユーザーは120%増加したと報告されています。

また、収益分配の資格を得たクリエイターの数も、同期間で415%と著しく増加しているそうです。

最近では企業が公式のコンテンツを公開することも増えてきており、メタバースプラットフォームとして定着しつつあることがうかがえます。

参照元:Roblox「Q4 2025 Supplemental Materials p3,p6,p10」

参照元:Roblox「日本のデジタルエコノミーを支える:ユーザー、クリエイター、インフルエンサに力を与えるRobloxの役割p21」

Robloxの将来性は?

ここ数年でRobloxのユーザー数は大きく増加していますが、今後もこの勢いは止まらないと予想されます。

その根拠は、Robloxがただのゲームプラットフォームではなく、SNS要素のある「ソーシャルプラットフォーム」でもある点にあります。

Robloxのメインユーザー層は、10代前半までのデジタルネイティブ世代です。

そういった層にとって、スマートフォンからプレイできるRobloxは、ゲームもできるうえに知人とコミュニケーションも取れる、非常に便利なツールといえるでしょう。

それにくわえて、特に若年層でスマートフォンの普及率が進んでいることも、Robloxの将来性を確かなものとしている要因として挙げられます。

株式会社NTTドコモの資料によると、日本でのスマートフォンの普及率は、2024年の時点で小学4~6年生で71%、中学1~3年生で94%です。

この勢いのままスマートフォンの普及率が上がっていけば、Robloxはより身近なものとなり、市場としても拡大していくと考えられます。

日本語への翻訳対応が2022年頃開始されたこともあり、Robloxの日本での普及は他の国に比べ遅れていましたが、2025年頃から日本でのユーザーやRobloxをプレイする配信者などが増加しており、日本でのさらなる拡大は特に期待されています。

参照元:株式会社NTTドコモ モバイル社会研究所「スマホの所有率 小学生高学年 昨年比+10ポイントで初めて半数を超える」

将来性を支える要素

Robloxのメインユーザー層は10代前半とお伝えしましたが、最近は年齢層も徐々に上がってきており、10代後半から20代のユーザーも増えつつあります。

そのような購買力の高いユーザー層が増えていることも、Robloxの将来性を支えている要因の一つです。

Robloxを遊んできたユーザーが年齢を重ねてもある程度そのままRobloxを遊び続ける中、アプリ・ゲームを遊ぶようになった子供たちが新たにRobloxのユーザーになり、ユーザーベースが大きくなり続けているのが現状です。

また、AI技術が積極的に導入されている点も、Robloxの将来性を考えるうえで重要なポイントです。

2024年ごろから生成AIを用いた開発支援機能が実装されており、高度なゲームや複雑な3Dモデルなども、より簡単に制作できるようになっています。

AIによる開発支援が発展していけば、ゲーム制作のハードルがさらに下がり、クリエイターとして活躍する人も増えてくるでしょう。

そうなればRobloxそのもののコンテンツ力も向上し、より多くの人からの支持を得られる期待が持てます。

Robloxの強み

ここで改めて、Robloxの強みを確認しておきましょう。

Robloxの強み

  • ①プラットフォームとツールの両方を提供している
  • ②若年層の交流の場として適している
  • ③安全性が確保されている
  • ④収益性がある

①プラットフォームとツールの両方を提供している

Robloxには全世界のユーザーが制作した4,000万本以上ものゲームがあり、それらを基本無料で遊ぶことが可能です。

それだけでも十分な強みですが、Robloxではさらに、自分自身もクリエイターとしてゲームを制作・公開できます。

専用ツールであるRoblox Studioを活用すれば、本来は高度なプログラミングスキルが要求される3Dゲームを、誰でも簡単に制作できるようになるのです。

このように、ゲームを遊ぶためのプラットフォームと、クリエイターのためのツールを両方提供している点が、Robloxの大きな強みだといえるでしょう。

②若年層の交流の場として適している

Robloxは、ゲームを楽しむだけのプラットフォームではなく、ほかの人々と交流し仲を深めていくための空間でもあります。

特に、幼少のころからインターネットに慣れ親しんでいる若年層にとって、Robloxの存在は大きいでしょう。

彼ら/彼女らにとってRobloxは公園のようなものであり、顔見知りの友人やオンラインのフレンドと交流できる大切な“遊び場”なのです。

また、メタバースでの交流のなかで重要となるのが、アバターの存在です。

アバターはメタバース内の自分自身であり、そこで個性を出せるかどうかがユーザーとの関わり合いのなかでも重要となってきます。

その点においてもRobloxは、ファッションアイテムが豊富に揃えられており、さらに自作もできるため、最適な選択肢だといえます。

③安全性が確保されている

ユーザーが安全にコンテンツを楽しめる環境を提供していることも、Robloxが支持されている要因の一つです。

不特定多数の人間が参加するという性質上、メタバースのプラットフォームでは、コンプライアンスに違反するようなコンテンツが発生しやすい傾向にあります。

しかしRobloxには、ペアレンタルコントロール(保護者による制限機能)やチャットフィルター機能など、不適切なコンテンツからユーザーを守る機能が備えられています。

これにより、Robloxで不愉快な思いをする、また予期せぬトラブルに巻き込まれるといったリスクをある程度低減することが可能です。

また、EU一般データ保護規則(GDPR)およびカリフォルニア州消費者プライバシー法(CCPA)に準拠した設計となっており、個人情報保護にも抜かりありません。

④収益性がある

Robloxの強みとしては、アイテムの販売やゲーム制作が収益につながる点も挙げられます。

Robloxでは“Robux”とよばれるゲーム内通貨を用いて、ユーザー間でアイテムを売買することが可能です。

また、制作したゲーム内に課金システムを組み込んで、Robuxを稼ぐこともできます。

こうして獲得したRobuxは、一定の条件を満たすことで現実世界の貨幣(米ドル)に換金可能です。

つまり、Roblox内のやりとりで収益を得られる可能性があるわけです。

実際、Robloxでのゲーム開発で収入を得ているクリエイターは数多く存在し、なかには2,000万ドルを超える収益を挙げている人もいます。

Robloxが企業からも注目を集めている理由

先ほどもお伝えした通り、最近では世界的に有名な企業がRobloxに参入し、自社のコンテンツを提供するというケースが増えてきています。

しかし、なぜ企業はRobloxに注目しているのでしょうか?

その主な理由として挙げられるのが、以下の2点です。

体験型のマーケティングを設計できるから

消費者が“体験”できるマーケティングを提供できる、というのが、企業がRobloxに注目する理由の一つです。

ブランドの世界観を体験できるワールドや、IPを活用したゲームを公開することで、自社の世界観をよりダイレクトにユーザーへ伝えられるようになります。

これは、従来のデジタル広告では真似できないアプローチです。

アバターを活用した購買行動の導線を設計できるから

アバターを自由自在にカスタマイズできる点にも、企業は注目しています。

現実にあるアイテムをアバター向けとして販売・配布することで、現実と同じような感覚でコーディネートを楽しんでもらえるようになります。

こうして興味・関心を引くことで、ECサイトや実店舗でもアイテムを買ってもらえる可能性を高めるのです。

実際Robloxユーザーの多くは、ゲーム内のアイテムが現実でのファッションを試す際のきっかけになっていると考えており、実効性の高い取り組みだといえます。

またRobloxを活用すれば、新商品のデザインに対する反応を見たり、自社のファンがどれくらいの規模で存在するのかを測ったりすることも可能です。

このようなアバターの自由度を活用したマーケティングは、Robloxだからこそ実現できる取り組みだといえるでしょう。

Robloxを活用した企業の事例

ここからは、Robloxを実際に活用した企業の事例を紹介します。

Robloxを活用した企業の事例

  • NIKE
  • GUCCI
  • HONDA

NIKE

世界最大手のスポーツブランドであるNIKEは、2021年に「NIKELAND」というワールドを公開しました。

サッカーのフリーキックやバスケットボールなどをモチーフにしたミニゲームが遊べるほか、アバター用のコラボアイテムを購入できます。

また、ワールド内にある建物はNIKEの本社から着想を得ており、さまざまなところでNIKEの世界観を堪能できるようになっています。

さらに2022年には、NBAのスター選手レブロン・ジェームズ氏がNIKELANDを訪れるイベントも開催されました。

憧れのスターとも気軽に交流できるこうした取り組みは、企業とファンが深くつながることができる、新しいブランディングの在り方だといえるでしょう。

GUCCI

有名ファッションブランドのGUCCIも、Robloxでの広報活動に力を入れています。

GUCCIは2022年に、同ブランドのイメージをもとに作りあげた「GUCCI TOWN」をオープン。

GUCCIのロゴが入ったオフィシャルショップや、自撮りを楽しめるカフェスペースなどがあり、さながら本当のショッピングのような感覚で楽しむことができます。

またGUCCIは、上記のワールドとは別に「GUCCI GARDEN」という期間限定のワールドも同年に公開していました。

ユーザーのアバターそのものが、デジタルアートの一部になるというユニークな仕掛けが施されており、GUCCIの世界観に没入することができます。

HONDA

日本の企業では、HONDAが「Honda Rewired」というワールドを公開しています。

Honda Rewiredでは、同社が製造している耕うん機や草刈機、除雪機などの8つの製品を駆使して、ワールド内の住民が抱えている悩みを解決していきます。

同社の製品がどのように役立つのかをミニゲームを通じて知ることができる、非常に個性的なワールドです。

また2023年には、8つの製品を使ってオリジナルのゲームを制作するという、クリエイター向けのコンテストも開催されました。

ユーザー自身に同社の製品を活かしたゲームを作ってもらうというこの取り組みは、Robloxだからこそ実現できたことだといえます。

Robloxを活用するうえで押さえておきたいこと

Robloxを活用してマーケティングやブランディングを行う際は、まず目的を明確化しましょう。

目的が定まらなければ、提供するコンテンツの内容やアプローチの対象なども決まらず、思っていたほどの成果を挙げられない可能性があるためです。

また「広告ではなくゲームを作る」という意識を持つことも、Robloxで成果を出すための重要なポイントです。

Robloxでは、ユーザー間の口コミでゲームの知名度が高まっていくことが多い傾向にあります。

そのため広告に資金を使うよりも、とにかくゲームのクオリティを向上させるほうが、結果としてマーケティングの成果につながりやすいのです。

流行っているゲームの傾向やユーザーの好みを分析したうえで、自社の特徴をうまく取り入れたコンテンツを制作できると理想的でしょう。

Roblox上には数億人規模のユーザーが存在し、将来性は十分にあると考えられる

若年層を中心に人気が広がったRobloxは、2025年には1日の平均アクティブユーザー数が1億を超えるほどの規模となりました。

さらに現在はユーザーの年齢層が上がり、より広範囲の消費者へアプローチできるようになっています。

AI技術の導入も進んでおり、ビジネス面での将来性は十分にあると考えられます。

しかし、この巨大な市場で効果的なマーケティングを実現するためには、ユーザーの心をつかむハイクオリティなコンテンツを提供し続けなければなりません。「自社にはゲーム制作のノウハウがない」とお悩みであれば、ぜひ住友商事が運営するOmochi Studioにご相談ください。

Omochi Studioは、世界中のユーザーに支持される数々の人気ゲームを世に送り出してきました。これまでに18本以上のタイトルをリリースし、累計訪問数が5億回を超える「PETAPETA」などのメガヒット作品を生み出してきた実績があります。

世界水準の知見と、住友商事グループとしての確かな信頼を背景に、企画から開発、運用までを一気通貫でサポートいたします。Robloxという新たな舞台で貴社のブランド価値を最大化させるために、ぜひ私たちのプロフェッショナルな知見をお役立てください。

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監修者

Omochi Studio 編集部

ROBLOX コンテンツ制作チーム

住友商事傘下の ROBLOX コンテンツ制作スタジオ。世界中の Roblox プレイヤー向けに体験を企画・開発しています。